健康診断は受けるのに、 それって体だけ? 心は・・・?
皆さんは肩こりや腰が痛い時どうしますか?湿布を貼ったり、ストレッチをしたり、マッサージに行ったりと様々な選択肢が浮かぶかもしれません。では心がザワザワしたり、疲弊しているなぁと感じた時、どうしていますか?
心身の健康という表現があるように、私たちは健康が”体”だけではなく”心”に関しても大事だという事を知っています。しかし実際には、”体”が不調になった時には自分なりにその不調を軽減する方法や未然に防ぐための方法を行いますが、”心”が不調になった時の対処法を知って、行える人はなかなかいないかもしれません。マインドフルネスは”気づき”の力を育むことで、あなたの”心”の健康を維持するための助けとなり、具体的な方法を提供してくれます。
家庭編
家事の中で、料理であれば新しい料理を覚えるためにクッキングスクールに通ったり、作りおき料理の為のレシピ集を見たり、お掃除や片付けであれば時短技をYouTubeで見たり、お片付けメソッドを学んだりと、何らかの問題を解決したり、より効率良く行うためのスキルアップをおこなってきましたよね。
では人間関係はどうでしょうか?どんなに素敵なパートナーとの間にも感情的なもつれや衝突は起きますし、自分の親や子ども、パートナーの親まで関係性を広げると、イライラすることも増えてくるかもしれません。そんな時、それをそのままにしておくと、なんてことはない日頃の家事もめんどうに感じたり、私ばっかりなんでこんなに嫌な気持ちを我慢しながら生活しなきゃいけないの?と悶々とした気持ちになったりするかもしれません。友人とおいしいランチを食べに行ったり、1泊2日の温泉旅行に行ければ良い気分転換ができるかもしれませんが、お金や時間の都合もなかなかつかないですよね。
そんな時、一人でいつでも、そのいらいらやもやもやと上手く付き合っていくスキルがあったら、あなたの生きづらさは今よりももっと軽くなるかもしれません。
子育て編
小さなお子さんをお持ちの方は、忙しい毎日の中で、子どものためを思って食事を作ったり、掃除をしたり、時間と心をかけて子育てをしていますよね。
でもそんな親の心を知ってか知らずか、子どもはおもちゃを出しっぱなしにしたり、せっかく作ったご飯を残したり、忙しいときに限って飲み物をひっくり返したり…。そんな時、思わず声を荒げて怒鳴ったり、時には手が出ることもあるかもしれません。ひとしきり起こった後、目の前にはどんな情景が広がっていましたか?子どもは心から反省し、素直に謝って片付けをしたでしょうか。逆にかんしゃくを起こしたりおびえて泣きじゃくったりして、返って収拾がつかなくなったりすることもあります。そしてあなたは、そんな子どもやその情景を見て、自分のとった行動に罪悪感を抱いたり後悔することがあったかもしれません。そんなふうに怒鳴り散らしては逆効果と知っていたはずなのになぜ違うアプローチを行なうことができなかったのでしょうか。
そんな時、本当は子どもと向き合っているのでは無く、自分の感情を吐き出しているだけだと気づき、子どもの気持ちや感情によりそう事ができたら、あなたの子育てに対する気持ちは今よりももっと軽くなるかもしれません。
職場編
仕事を初めてから、業務上わからないことや困った時、どのようにその問題を解決してきましたか?職場には先輩や上司がいて、仕事のやり方や機械の操作方法などを教えてもらえる環境があったかもしれません。また、手続きの方法などを関係各所に問い合わせして解決方法を学んでいったかもしれません。つまり、業務上必要となるスキルや知識は、何かしら教わったり学ぶ方法があり、わからなければそれらの方法でスキルアップすることができました。
しかし、自身のこころが疲弊して何もやる気が起きなくなってきたり、仕事のやり方はわかっていても、パフォーマンスが低下したりした時、そのことに対してどうすればよいのか学ぶ機会はなかなかありません。もちろん気分転換や気休めも一つの方法ですし、それで調子が上向くこともありますが、そのような方法で効果が得られなかった時には手詰まりを起こしてしまいます。
そんな時、一人でいつでも、その気分の落ち込みと上手く付き合っていくスキルがあったら、あなたの職場での毎日の生きづらさは今よりももっと軽くなるかもしれません。
学びの土台編
これまでにどんな研修を受講してきましたか。メンタルヘルスやストレスマネージメントについての研修や怒り感情をうまく向き合うためのアンガーマネジメント研修。ハラスメントに関する研修も受けたかもしれません。それではその研修を成果をどのくらい感じているでしょうか。日々の業務において、以前受けた研修が活かせていると感じられているでしょうか。
実際には研修を受ける前と対して変化が無い、と感じている方も多いのでは無いでしょうか。中には研修は研修だから、元からそんなに効果をきたいしていないよという方もいるかもしれませんね。でもせっかく時間を割いて受けた研修、しかも受講していたときには、ふむふむなるほど、確かにそれは大事だなぁ、と感じる事も少なからずあったかもしれないのにです。研修の効果が感じられない、実際の日常場面で活かせていないのは、研修の内容が駄目というわけではなく、その内容を活かすための土台がしっかりしていないからかもしれません。
そんな時、今自分の中で何が起きていて、何が必要でということを地に足をつけて捉え直し、(研修で学んだ)必要なスキルを発動でいれば、あなたの職場での毎日の生きづらさは今よりももっと軽くなるかもしれません。
管理職編
今なんらかの管理職・マネージメント業務に就いて、部下を持たれている場合、部下との人間関係に難しさを感じているかもしれません。自分が新人だった頃に受けた教育や指導法をそのままおこなえばパワハラと言われてしまうかもしれない。こういうふうに言い換えましょうと研修や書籍などで学んだ新しい方法は知っているけれど、いざ忙しい業務中になると今までの言い方がつい出てしまったり、やはり怖くて結局指導できずじまいに終わってしまったり。
同世代の管理職と会うたびに、今の若い世代は何考えているかわからんし、どう接すればいいかわからん、とぼやくこともあるかもしれません。
そんな時、一人でいつでも、適切な次の一手を打つために自分を落ち着かせるスキルがあったら、あなたの職場での管理業務や部下との関係は今よりももっと良好になるかもしれません。
医療従事者編
毎日毎日とにかく忙しい。もともとかなりの仕事量があるところへ、緊急の仕事が容赦無く飛び込んでくる。のんびり仕事をしていては今日も残業確定になってしまう。さまざまな業務をマルチタスクでこなしていかなければ回って行かないのが当たり前になってしまっているかもしれません。業務自体をこなすスキルはある程度獲得できても、それらを自分が思い描いたレベルで行えているか考えると、時間不足、マンパワー不足でとても求める水準ではできておらず、そのことに歯痒さを感じているかもしれません。あまりの忙しさと並行作業で、気がつくと結局どの仕事もうまく進んでいなかったり、自分でも驚くほど無感情になったり、インシデントが増えたりすることがあります。
そんな時、一人でいつでも、忙しい中で一息ついて、本来持っている能力を取り戻すためのスキルがあったら、あなたの職場での毎日の生きづらさは今よりももっと軽くなるかもしれません。
対人援助職編
困っている人のサポートをおこなう援助職の皆さんは、なんとか相談者の助けになりたいという気持ちを抱いて業務に従事しています。しかし実際には情報提供や具体的なアドバイスなどで解決するような問題は少なく、難しくて一筋縄ではいかなかったり複雑に問題が絡み合った困難事例にも多く遭遇します。自身の知識とスキルを総動員してその方の抱える問題に一緒に困り、選択肢を考える途上で、相談者のためいきや涙、「やっぱりどうにもなりませんよね」などの諦めの言葉を聞くと、自身の無力さ焦りを感じるかもしれません。役立たずや能力が低い援助者と思われたくないという気持ちや焦りから専門職らしからぬ言動をしてしまったり、無用なアドバイスをしてしまった経験があるかもしれません。
そんな時、一人でいつでも、一緒に困って、動かせそうなところに地道にアプローチするという原点に立ち返るスキルがあったら、あなたの相談業務でのあせりは減少して、本来持っている能力を適切に活用できるかもしれません。
マインドフルネスは、家庭や職場などあらゆるシチュエーションにおいて、”心”が置いてきぼりになり、放っておかれ、ないがしろにされた結果、出してくる”助けてサイン”にいち早く”気づく”という、適切な対処を行うための前提条件となります。仙台マインドフルネスオフィスではまったく初めてマインドフルネスに取り組む方から、瞑想の経験者、体系立てられた正規のコースで深く学びたい方まで、さまざまなレベルのコースを用意しています。